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中国ビッグデータを導入した茅台酒のスマート化について

投稿日:2018年10月24日 更新日:

先日、↑のようなツイートしたところ、かなり多くの反響をいただいたので、茅台酒のスマート化について現地で聞いた内容を記事にしてみました。

茅台酒とはどんなお酒か?

ビジネスで中国人とお酒を飲むと、たいてい「白酒」と呼ばれるアルコール度数50%を超える香りの強いお酒で乾杯することになるのですが、そんな「白酒」の中で最も有名で高級なのが「茅台酒」です。

「茅台酒」は中国の貴州省という都市周辺で生産されているのですが、ほぼ「白酒」しか産業がないのではないかと錯覚してしまうほど、貴州周辺は「白酒」に特化した白酒の都で、「茅台酒」を製造販売する茅台集団は2017年に茅台空港を開場するほどの巨大企業なのです。

市場で良く見かける「茅台酒」は、白地に赤いラベルを貼った容器です。

白酒も蒸留酒なので、ウイスキーなどと同様に希少な年代モノは価値が上がります。

これは国賓向けの超高級「茅台酒」です。習近平がオバマ大統領に贈呈したものらしいです。

中国のゴルフ場のショートホールで良く見かけるホールインワン賞も「茅台酒」だったりします。

そんな中国最高級白酒を製造販売する茅台集団が今、先進的なシステムを導入しようとしているらしいのです。

 

茅台酒のスマート化とは?

私が現地で面談した白酒代理店の総経理が熱く語ってくれた茅台酒のスマート化システムとは、白酒のビンのキャップをダイヤルロック式にするというものでした。

目的はニセモノ対策!?

やはり中国と言えば「ニセモノ問題」、白酒の最高級ブランドである茅台酒も当然ニセモノ業者の格好のターゲットになっているとのことでした。白酒容器と外装の紙製ケースを完コピして販売する業者もいれば、本物の茅台酒の空き瓶の中にニセ白酒を詰め替えて販売する業者もいるとのことでした。

そんなニセモノ対策として効果的なのが、ダイヤルロック式のキャップだそうです。

AからDの数字があわないと開封できない仕組みです。

白酒キャップにQRコードの付いたタグがひもでぶら下がっています。

スマホでQRコードをスキャンすると、製品を真贋判定できるサイトに移行します。自分の携帯番号を入力して認証されると暗証番号を取得できる仕組みです。

この仕組みなら、仮に悪徳業者が空き瓶を詰め替えて販売しても、一度暗証番号を取得済み=ニセモノと判定されるので、消費者も安心だということでした。

 

白酒の生産・在庫管理も可能だった!

QRコードを用いた真贋判定というのは、中国では既に様々な分野でトライされているので、私的にはさほど驚かなかったのですが、白酒代理店の総経理はこのシステムのさらに画期的な機能について説明してくれました。

というのは、白酒メーカーが消費者がスマホで暗証番号を取得したタイミングで「いつ・だれが・どこで」白酒を開封したのかというデータを常時把握できるというものでした。

白酒メーカーは専用のアプリを使用します。

収集したビッグデータを元に生産・販売・在庫・消費者に関連した様々なデータ解析が閲覧できるのです。

当日に開封された白酒の種類、日時、場所、消費者の携帯番号の一覧を見せてもらいました。

消費された場所も、地図上に表示可能のとのことでした。

白酒代理店の総経理いわく・・・

『茅台酒というのは高価格帯の商品なので、消費者は何かの記念を祝うためだったり、特別な来客用に保管したりして、必ずしも小売店で販売後すぐに消費されるものではない。

このシステムならば、本当に消費者が白酒を消費したタイミングを把握し、メーカー側は生産計画に反映できるのだ!』

と熱弁してくれました。

確かに、模倣品対策と生産管理問題を一度に解決するアイディアは素晴らしい!

 

おわりに

この白酒代理店と面談したのは今から半年以上前で、当時はトライアルとして一部のWebサイト経由で購入する商品を対象に運用しているとのことでした。

あれから半年、中国IT系の進化のスピードは高速なので、もっと広範囲に普及していたり、システムがさらなる進化を遂げているかもしれません。

あと、日本人の悪いクセで、中国=ニセモノ大国みたいにくくりがちですが、中国人の中にもニセモノ問題に悩まされている人々がいて、本気でニセモノ対策を考えている人もいるのだと再認識しました。

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