香港と台湾では大人気で連日大行列というとんこつラーメン専門店の「一蘭」ですが、中国大陸では出店していないはずなのに、中国の江蘇省無錫にそれっぽいお店があるという情報を得たので、早速行ってみました。
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お店の場所は、中山路の「紅豆万花城」というショッピングモールの地下1階にあります。同じ名前のショッピングモールが人民路にもあるので、はじめて行く方は要注意です。ボクも間違えましたw
地下へ下るエスカレーターを降りると、目の前にお馴染み「一蘭」っぽいロゴマークですが・・・よく見ると何だか違和感があります。
「一蘭」のように行列ができていることを鑑みて、ランチタイムを外した13:50の訪問でしたが、先客ゼロの後客ゼロで、即入店できました。
店内は一般的なテーブル席と、お馴染みの味集中カウンターに分かれていました。
テーブル席
味集中カウンター
最初、テーブル席に案内されましたが、せっかくなので味集中カウンターが良いと主張し移動ました。
カウンターにはセルフのお水(レモン入り・氷無し常温)とコップ、呼び鈴、注文伝票が置いてあり、目の前の赤い看板には中国語でうんちくが書かれています。
右サイドの仕切り板には、写真付きのメニューと注文の仕方のフローチャートが貼ってあります。何故か人気No.1の「天然とんこつラーメン」だけは日本語併記で、その他メニューは中国語のみでした。
右サイドのメニューを見ながら、注文伝票に〇をつける、記入式オーダーシステムを採用していました。
ラーメンは「とんこつ」「墨王」「炎王」「翠王」「特定王」の5種類と、メニューだけは香港発祥の日式ラーメン「豚王」をコピーしていました。
ラーメンの価格を比較すると、「豚王」のとんこつは65元、「蘭池」のとんこつは28元なので、「蘭池」ラーメンは倍以上のコスパの良さです。
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その他、スープの「塩加減・秘製風味油・ニンニク」、具の「ねぎ・きくらげ・チャーシュー」、秘製辛味噌の「辛さ」、麺の「太さ・湯で加減」を自分で調節できます。トッピングで「スープ・きくらげ・チャーシュー・のり・たまご」、サイドメニューで「ごはん・餃子・ポテサラ・中華くらげ・揚げ豆腐・チャーシュー丼」」、デザートで「抹茶コーラ」というラインナップです。
呼び鈴を押すとチャルメラ音が流れ、従業員が伝票を取りに来ます。今回は「とんこつラーメン28元(\450)+半熟味玉5元(\80)+チャーシュー丼12元(\195)」を注文しました。
ラーメンを待つ間、周りを見渡してみると・・・
後ろの壁にはハンガーと壁掛けのティッシュ
カウンター下には「荷物掛け」のフックも設置されています。
オーダー後、すぐに別皿殻付きで半熟玉子がやってきました。
続いてチャーシュー丼が先に来ました。刻みチャーシューの上にたっぷりとキューピーマヨネーズをかけて刻みネギと高菜がのっていました。
麺硬めでオーダーしたのに、そこから10分ほど経ってもラーメンが来ないので、もう一度呼び鈴を押してチャルメラ音を轟かせると、従業員がやってきて「もうすぐ出来ます!」と蕎麦屋の出前は日中同じ。
そんなこんなで、ようやく着丼です。なんと!どんぶりのデザインまで酷似でした。
ここで痛恨のミスに気づきました。オーダー時に秘製辛味噌に印するのを忘れたため、中央に添えられるはずの赤い「元祖秘伝のタレ」的なスパイスが盛られませんでした。
スープは、決して濃厚ではないシャビーな口当たり。ニンニクは結構主張してきます。
麺は本家より加水率高めでツルツルした食感。「硬め」でオーダーしたのに相当やわらかい歯ごたえ(中国人が全般的に麺やわらめを好むのでやむなしです)
まとめ
お店のロゴから、内装、発注システム、どんぶりデザインまで、本家「一蘭」を見事なまでに完コピしていましたが、肝心のラーメンレシピの完コピ度がイマイチ、麺は完食できましたがスープは完飲できなかったです。
今回の反省点は、スープ完飲していたらどんぶりの底に本家同様「この一滴が最高の喜びです」的な文字があったのかどうか確認できなかったこと
あと、勇気を出して「抹茶コーラ 6元」を飲んでみるべきだったと、ちょっぴり後悔。
ごちそうさまでした!
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公式Webサイトも・・・
帰って「蘭池」についていろいろ調べてみると、いろいろ面白い事実が判明しました。
まず、Web戦略も完コピな点です。
例えば、下画面の「天然とんこつスープ」の説明文が日本語で書かれていますが、本家「一蘭」のWebサイトと一字一句違わない記述がされています。いわゆるコピペってやつですね。
気になる商標は・・・
さて、トランプ大統領も主張する知的財産権についてですが、「蘭池」のロゴマークは2018年7月に中国にて「第43類:飲食物の提供」で商標登録申請されていました。
衝撃のロゴマークを発見!
今回、既に登録済みで「蘭池」のロゴマークに類似した商標はないかと調べていたところ、衝撃の事実が発覚しました!
「第35類:フランチャイズ」において、四川省の飲食会社が申請し、2015年に登録された商標がこちら↓
もはや間違い探しクイズになるくらい、本家「一蘭」そっくりなロゴマークです。
左:日本の一蘭 右:中国(四川)の一蘭
もはや日本のパクリと笑えなくなる?
さて、話を「蘭池」に戻すと、確かに「一蘭」の完コピ店ではありますが、単なる地方都市でこっそりと開業しただけのパクリラーメン屋だと思っていたのですが、WeChatの公式アカウントによれば、今回訪問した無錫のほかに、杭州、北京、深セン、合肥、天津など、開業わずか1年足らずで、既に10店舗以上展開しているようです。
有名な例が、数年前、当初はユニクロとダイソーと無印良品を足して3で割ったようだと笑われていた「メイソウ(MINISO)」が、今や、凄まじい勢いで店舗数を増やし世界的に認知されているという前例もあるので、日本のラーメンを愛する者(決してラヲタではない)からすると、「蘭池」ラーメンが日本に上陸とかしたならば、本当に笑えない話です。
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