次から次へと出現する中国の「黒技術」シリーズ。上海市に無人コンビニが登場したようなので行ってみました。
缤果盒子とは
事前に登録しておけば、QRコードのスキャンで入店でき、商品をレジ台の上に置いてQRコードで清算するタイプの無人コンビニです。
店舗は移動可能で2種類のサイズ(中型:4.8m×2.6m×2.76m×500商品、大型:6m×2.6m×2.76m×800商品)があります。
すべての商品はRFIDタグで識別され、電子マネー(微信、支付宝)で清算します。
支払いが済んでいない商品を持っていると出口で警告されるため、盗難対策も万全なようです。
運営者側は売上、在庫、顧客などの情報がリアルタイムで可視化管理できるというメリットもあります。
面白そうなので実際に行ってみた
上海市楊浦区の地下鉄12号線「宁国路」駅から徒歩5分にあるAuchan(欧尚)というフランス系の大型スーパーの敷地内にひっそりと設置してありました。
話題の無人コンビニ1号店なので、てっきり行列ができているのかと思いましたが、店内に客はひとりもいませんでした。
すべての商品には5㎝×5㎝サイズのRFIDタグが付いていました。
タグの費用も課題になりそう
左が無人コンビニ「缤果盒子」で売っているカップヌードルで値段はRMB5.90、右は同じ敷地内にある大型スーパー欧尚で売ってるカップヌードルで値段はRMB4.90でした。
いくつかの商品比べてみた結果、ほぼ無人コンビニの販売価格がRMB1.00(約17円)高いことが判明しました。恐らく、この価格差はRFIDタグの費用がほとんどではないかと推測できます。
同じ敷地内で同じ商品が1元安く買えるのですから、客がひとりもいない理由も頷けます。
ただ、この店舗は試験運用らしいので、今後の進化を楽しみにしたいと思います。