「関係社会」と呼ばれる中国で成功をおさめるためにはコネクションが非常に大切で、日々いろいろな場面でいろいろな人間と知り合ったり紹介されたりする機会も多くあります。ただし、性善説ビジネス成立しない中国では、まずは初対面の目の前にいる人間の「信用調査」というのは必要不可欠なのです。少し前までは、工商局でもらう営業許可証を確認するなどしてビジネス相手の信用調査をしていたのですが、現在では「天眼査」というスマホアプリで、簡単にビジネス相手の「信用調査」ができるのです。
天眼査の使い方
使い方は非常に簡単で、検索ボックスに信用調査したい企業名を入力するだけです。但し、無料で閲覧できる情報の範囲は限られており、課金することでさらに詳細情報を得ることが出来ます。3年会員720RMB~1年会員360RMB、支払方法はWeChatPay(微信支付)かAlipay(支付宝)のみです。
例として、WeChatを運営するテンセントこと「腾讯科技(深圳)有限公司」を検索してみました。
会社の所在地、法定代表者、資本金、設立年月日、株主比率、董事情報などの情報が簡単に閲覧できます。
企業の基本情報、主要人員、株主構成はもちろん訴訟の有無などの法的リスク情報なども閲覧できます。
企業の業務情報、求人情報、製品情報などといった各種経営情報も閲覧できます。
特許、商標、著作権などの知的財産権の所有状況も閲覧できます。
経営者(老板)の人名からも検索可能
信用調査したい経営者(老板)の氏名を入力すれば、その人物が経営に関与する企業一覧も逆引きできます。
例として、アリババグループのオーナー、ジャック・マーこと「马云」で検索してみました。
ジャック・マーが24社を経営し、31社の株主であるという情報を知ることが出来ます。
WeChatとも連携しています
WeChatのミニプログラムからでも信用調査が可能なので、WeChatで検索してみましょう。
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Wechatのミニプログラムが表示されない場合に読んでください
Wechatミニプログラムとは? ミニプログラムとはWechatアプリの中に構築されたアプリです。 ...
中国では、日本の感覚で相手を信用し、提案された商売にダボハゼのように食いついた後、結局騙されたという話をよく耳にします。私も昔、会社のホームページから問い合わせしてきた人物にコンタクトしいろいろな情報を提供したのち、実はその人物が名乗った会社はすでに倒産していたという経験をしたことがあります。まずは目の前にいるビジネスパートナーの信用調査をすることをお勧めします。