中国のモバイル決済といえば、「WeChatPay」(微信支付)と「Alipay」(支付宝)で、急速にスマートフォンを使ったモバイル決済が浸透しています。
最近では、訪日中国人のインバウンド需要獲得のため、「WeChatPay」(微信支付)と「Alipay」(支付宝)によるスマホ決済の導入店舗は増加しています。
羽田空港では、ドリンクの自動販売機も、中国のモバイル決済「WeChatPay」(微信支付)、「Alipay」(支付宝)対応になっています。
中国モバイル決済の利用方法
中国の決済システムですが、日本にいながらも登録は可能なので、中国に旅行や出張で行く機会があるならば前もって登録しておくことをお勧めします。(条件によっては登録できないケースもあるようです)
WeChatPay(微信支付)
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【2018年最新版】日本でWeChatPay微信支付を開設する方法
最新情報 ⬇︎2020年の最新情報をご覧ください WeChatPay(微信支付)とは? ...
Alipay(支付宝)
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中国に銀行口座が無くても大丈夫!日本でAliPay(アリペイ/支付宝)を開設する方法
↓↓↓最新のAlipay登録方法まとめ AliPay(アリペイ/支付宝)とは? 支付宝(アリペイ)と ...
注意!!日本のコンビニやデパートのレジにも「WeChatPay」(微信支付)と「Alipay」(支付宝)が利用できるという表示がされていますが、中国の身分証を登録しなければ、日本国内の店舗では支払いできないのでご注意ください。
中国のモバイル決済普及率98%は本当か?
最近では、中国の急速なモバイル決済の浸透について様々なメディアが取り上げるようになりましたね。
中国ではモバイル決済普及率98%。2年後にオリンピックを控える日本は…… « ハーバー・ビジネス・オンライン
携帯電話でお金が支払える「モバイル決済」。日本ではモバイルSuicaやアップルペイがよく知られ、電子 ...
スマホ決済"日本6%中国98%"格差の理由 もはや日本は遅れている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
携帯電話でお金が支払えるモバイル決済。日本銀行は今年6月のレポートで、日本での利用率が6.0%なのに ...
私自身も中国で仕事をしていて、確実にモバイル決済は急速かつ広範囲に普及していると思いますが、さすがに普及率”98%”というのは行き過ぎた表現じゃないかなと感じました。
モバイル決済の普及は地域による格差とユーザーの年齢層による格差があるので、98%というデータには違和感を覚えました。
上記メディアが根拠としている情報ソースはどちらも「日本銀行の調査レポート」と記述されていました。
確かに日銀のWebサイトには「モバイル決済の現状と課題」というレポートがありました。
モバイル決済利用率98.3%というデータは「都市部の消費者を対象に実施された調査」であり、「2016年5月の報道」が出所だと判明しました。
「2016年5月の報道」について調べたところ
中国都市部はキャッシュレス社会へ--人民網日本語版--人民日報
中国の都市部の飲食店では、現金ではなく、スマホで会計を済ませる人が増加している。このことは、モバイル ...
ソースは人民網日本語版の報道でした。
中国の都市部の消費者1000人を対象に実施された調査によると、回答者の98.3%が、過去3カ月の間にモバイル決済プラットホームを「利用した」と答えた。よく利用する決済プラットホームで最も多かったのは支付宝で79.5%。クレジットカードの45.5%、デビットカードの30%を大きく上回り、現金の79%をさえ上回った。また、26%が「微信支付」を選んだ。
人民網日本語版の報道内容には、都市部の1000人に対する調査であり、中国全体での統計ではないことが明確に記述されていました。
情報が溢れているネット社会で、情報ソースに「日銀調査」と記述されているとかなり信憑性があるように感じてしまいますが、日銀の調査も報道を引用していて、その日銀の調査がさらに引用されると、ちょっとニュアンスが変わってしまうものなのですね。