中国の激辛火鍋の本場といえば四川省の成都、街中いたるところに火鍋の店が軒を連ねています。
そんな成都で、昨年末ぐらいから話題になっているのが、激辛の火鍋と甘いスイーツを融合させた「火鍋底料蛋糕」直訳すると「火鍋底料のケーキ」です。
「火鍋底料」というワードは日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、簡単に解説すると「火鍋スープの素」のことです。成都では、火鍋店や食品メーカーがそれぞれ独自のレシピで調味料や香辛料をブレンドした真空パックの「底料」が街のスーパーなどで売られており、鍋に入れてお湯で溶かせば家庭でも火鍋ができるシロモノのです。
私がこの「火鍋底料蛋糕」を知ったのは、ちょうど旧正月ごろに成都のイトーヨーカドーで話題になっているとWeiboで見かけたのがきっかけでした。
3月になり、ようやく成都に行くチャンスが巡ってきたので早速イトーヨーカドーに行ってみましたが、お目当の火鍋の素ケーキが売っていません。店員に聞いたところ2月末で販売は終わったとのことでした・・・残念
どうしても諦めきれなかったので、ネットで検索していると、イトーヨーカドー以前にSNSで話題になったこの火鍋の素ケーキを開発したらしい「Hibake」というケーキ屋があると判明しました。
大衆点評アプリで「火鍋底料蛋糕」を検索してみる「Hibake」が出前をやっていることが判明したので、早速注文です!価格は168元(約2800円)
待つこと約1時間でケーキの出前が到着です!
パッケージの黒い箱には金色で輸入食材・低糖低脂・防腐剤不添加などの文字が記載され、健康志向をコンセプトにしたケーキ屋のようです。
ケーキナイフ・フォーク・取り皿・ろうそくも付いています。
いよいよケーキを取り出してみると、ケーキの匂いがしてサイズは6インチで予想以上の重量感があります。
ケーキはチョコスポンジ少々とオレンジに色付けされたチョコムースで構成されていました。チョコムースは予想以上に甘さ控えめでビターでおいしく本格的でした!
ホンモノの唐辛子と香葉
ホンモノの花椒
ホンモノの八角
ケーキの上に乗っている唐辛子、香葉、花椒、八角はすべてホンモノを塩茹でしたような食感でした。
スポンジケーキ単独では非常に美味しいのですが、上に乗っているスパイスも一緒に口に入れると徐々に爽快な火鍋の味にシフトしていきます。
食べ終わってから気づいたのですが、パッケージのラベルには「上に乗っているスパイスは飾りなので食べないように」と記載されていました。カロリーは458kcal。