2025年年始早々「中国でVPN不要になる時代がついにやってくる!」という噂が流れてました。
発端は中国在住日本人インフルエンサーによるXの投稿のようです。
中国情報についてかなり掘り下げた投稿をしている方の発信なので、中国でもVPN要らずの日常がやってくるかもしれない!?という淡い期待が・・・
中国でVPNが要らなくなる信憑性は?
「本当に中国でVPNが要らなくなる日が来るのか?」という情報の信憑性について調べてみました。
公式発表の有無
まず前提として「上海市におけるデジタル貿易とサービス貿易の高品質発展を推進する実施方案」という公式文書が存在するかどうかが重要です。上海市政府の公式サイトを調査したところ、該当する方案と思しき文書が2024年12月30日に上海市人民政府办公厅から公布されていました。
中国ネット規制の現状把握
当サイトでも実際に中国でVPNを使わずにどこまでアクセスできるのか検証してみましたが、今のところ以前と変わらず「グレートファイアウォール」によってGoogleやMeta(Facebook)などのウェブサイトがブロックされています。これまでの経験則から考えると、中国でネット規制の緩和が行われることは考えにくいため、慎重に情報を確認する必要があります。
信頼できる情報源なのか?
この情報が初出のものなのか、他の信頼性のあるメディアや情報源でも同様の報道がされているかを確認することが大切です。特に国際的なニュースメディアや業界専門誌で取り上げられているかどうかがポイントですが、現時点で該当する情報は見られません。
一方で、すでに上海虹橋ではVPNなしでX(旧Twitter)が使えているという投稿もありました。
中国ネット規制についての過去事例
過去に同様の規制緩和があったかどうか、またそれが実行されたのかを調べることも信憑性を判断する材料となりますが、グレートファイアウォールによるネット規制が厳しくなったという事例はあるものの、こちらも規制が緩和されたという情報は見られません。
まとめ
上海でVPNが必要なくなるかもしれないという情報の信憑性を評価するためには公式な発表や信頼できる報道機関の情報を確認することが不可欠ですが、現時点では、信頼性のあるニュースソースでの情報は見られません。一方で、すでに上海ではVPNなしでXが使えているという投稿もあるので引き続き注視したいと思います。