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食べログを凌駕する口コミ数の中国「大衆点評」‎が本気で日本進出していた

大众点评(大衆点評)とは、日本でいう「食べログ」や「ぐるなび」のようなユーザーの口コミ評価が掲載されるサイトです。その範囲は飲食だけではなく、映画、ホテル、娯楽、出前、美容、観光、買物などなどサービス業全体に対する口コミ評価が掲載されています。

大众点评(大衆点評)は我々日本人が中国で生活する上で必要不可欠なアプリのひとつですが、近年の訪日中国人観光客の増加により、日本の店舗や公共施設などについての情報も非常に充実してきています。

訪日中国人観光客が口コミ

統計データによると、2017年の訪日外国人数は5年連続で増加し2800万人以上、そのうち中国人は約736万人(前年比15.4%増)、香港台湾を含む中華圏という括りだと年間1500万人超の華人が訪日しており、この先も政治問題や自然災害などが発生しなければ今後も増加していくでしょう。

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大衆点評は店舗や公共施設など、実際に住所があるものだったら何でもユーザー側からも登録することができ、それら日本のサービスについて”中国語”で口コミが集められています。

 

大衆点評の使い方

大衆点評アプリを立ち上げるとGPSの位置情報から滞在している都市に切替わります。左上のボタンから手動で都市を切り替えることもできます。

選んだ都市によって情報は異なりますが、美食(グルメ)、购物(買物)、酒店(ホテル)、景点门票(観光チケット)、一日游(日帰り旅行)、汇率(為替)に関する情報を得ることができます。

大衆点評は「料理のジャンル、距離、人気、評価、環境、サービス、価格」などでソートすることはもちろん、「ご当地人オススメ、ミシュラン推薦、SNS映え店、高級レストラン、ネット予約可能店、銀聯カード割引店」などでもソートすることができます。

東京で人気のラーメン屋を探してみた

大衆点評の美食(グルメ)から「東京全域」「日式拉面」「人気優先」の条件で調べてみると「一蘭・新宿中央東口店」がトップに出てきました。たしかに、このランキング上位に表示される店舗は最近中国人客が比較的多い印象があります。

推荐菜(オススメメニュー)には「いいね!」が押された件数順に料理のランキングが表示されるので注文する側は安心してオーダーでき、店舗側からすれば中国人の口に合う料理を知るきっかけにもなります。

网友点评(口コミ評価)には評価者の訪問日時、5段階評価、消費金額、口コミ情報が”中国語”で表示されます。

 

とにかく口コミ件数が多い

日本を代表するグルメサイトといえば「食べログ」ですが、同じ「一蘭・新宿中央東口店」の口コミ件数を「大衆点評」と比較してみました。

食べログの口コミ数(写真右)が195件なのに対し大衆点評の口コミ数(写真左)は3755件と圧倒的な差がありました。

大衆点評のユーザー数は6億人と言われており、中国の人口の半分、日本の人口の5倍なのでボリュームは大きいです。とはいえ、訪日して「一蘭・新宿中央東口店」のラーメンを食べに来た人数は限定的な中で口コミ数3755件は相当多いですよね。

大衆点評の口コミがこれだけ多い理由としては、一蘭ブランドに対する稀少性と熱量が日本と中国では大きく違うことと、そはおせっかいなほど他人の面倒をみたがったり、思ったことはすぐ発言するという中国の国民性もあるのかなとは個人的に感じます。

まとめ

中国人とビジネスをするうえで大切なことは、日本での常識にとらわれず中国人の考え方を理解することが挙げられます。もしサービス業で訪日中国人観光客の集客アップを検討しているならば、中国最大の口コミサイト「大衆点評」は非常に有益なツールのひとつだと思います。ネットビジネスは早い者勝ちとも言われる世界なので、まだ日本での知名度が高くない「大衆点評」を活用した訪日中国人の集客は非常に効果的な手法だと思います。 

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