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深圳の「名代 富士そば」中国一号店に行ってみたら高級日本料理店だった!

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「名代 富士そば」とは

「名代 富士そば」といえば、首都圏を中心に展開する庶民的な価格でそばや定食を提供する有名ファストフード店です。近年では外国人観光客にも”日本で有名なそば店”として認知され大人気となっています。

 

ホンモノか?ニセモノか?

当サイトではこれまで、「ラーメン”一蘭”にそっくりな中国のラーメン”蘭池”」や「北京にあるミシュラン一つ星獲得のラーメン蔦のパクリ店」など、中国に存在する日本の有名飲食店をパクったけしからんお店について紹介してきました。

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実は今回紹介する深センの「名代 富士そば」については、2017年末、深セン市郊外にオープンしたという情報は得ていたのですが、ネットの情報だけではホンモノなのかニセモノなのか区別がつかない謎の多いお店でした。

公式サイトには・・・

まずは、公式Webサイトを検証してみると

日本の「名代 富士そば」の公式サイトを見ると、海外店舗は台湾、フィリピン、シンガポールしか紹介されておらず、中国深センの店舗に関する記載が確認できません。

海外採用情報|名代 富士そば(ダイタングループ)
海外採用情報|名代 富士そば(ダイタングループ)

採用されたら国内研修(富士そば・うちは)をみっちりこなして正式採用、その後海外研修を経て国内のみの勤務か海外出張・赴任を含む勤務かを選択・決定致します。もちろん、後日の変更も可能です。

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公式サイトに店舗情報の記載がないというのは非常に怪しい・・・

やはり深センの「名代 富士そば」はニセモノのなのでしょうか?

ロゴマークは?

次に、お店のロゴマークを検証してみました。


左は日本の「名代 富士そば」のFacebookページで、右は中国深センの「名代 富士そば」のWeChat公式アカウントです。

ロゴマークが全く同じということが判明

商標を中国人に先に申請されているケースも良く聞く話なので、中国商標局で「名代 富士蕎麦」を検索してみると

本家「名代 富士そば」を運営するダイタンホールディングス株式会社が、中国でも「名代 富士そば」のロゴマークの商標を取得していることが判明しました(安心)

相変わらず中国ではグレーゾーンのパクリは横行していますが、最近では知的財産権の法整備も進んでいるので、もし深センの「名代 富士そば」がニセモノで、勝手にロゴマークを使用しているならば、簡単に訴えることができるはずです。

開業から1年経った今でも、深センの「名代 富士そば」は堂々とロゴマークを使用している。

ということは、深センの「名代 富士そば」はホンモノのような気が・・・

中国のグルメサイトで調べると

続いて、中国版「食べログ」とも言われる、大衆点評というグルメサイトで深センの「名代 富士蕎麦」を検索してみました。

メニューのラインナップには日本のファストフード「名代 富士そば」の面影は無く、高級日本料理店っぽい内装やそば以外の料理の写真が散見されます。

全然ファストフードっぽくない・・・

やはり深センの「名代 富士そば」はニセモノのなのでしょうか?

やはりネットの情報を拾ってばかりいても、なかなか真実にたどり着けないのが中国ビジネスです。

はたして深センの「名代 富士そば」はホンモノなのか?ニセモノなのか?

オープン1周年を過ぎた深センの「名代 富士そば」に突撃してみました。

 

深センの「名代 富士そば」に行ってみた

お店の場所は、深センの中心から車で30分ほど離れた新興住宅地にある「壹方天地」というショッピングモールE区の3階にあります。

地上から3階へ直通のエスカレーターに乗ります。

3階フロアの右端にお店がありました。

入口にはお馴染み「名代 富士そば」のロゴが

ランチタイムを外した14:00の訪問だったため、先客ゼロの後客ゼロで即入店できました。

テーブルや照明など非常に高級感のある内装

メニューには「日本では1日6万人が堪能する人気の匠の技を受け継ぐ名代富士そば」の表記がありました。

経験上、こういった日本語表記が怪しいお店はニセモノと判別できますが、こちらの日本語は意味は分かるけど言い回しに若干の違和感があり、微妙なところ

メニューを開いてみると・・・

1ページ目はお刺身・・・

続いて、お寿司・・・

冷菜

焼き魚

玉子焼き

メニューの後半にやっと蕎麦が登場!

定食類

火鍋とデザート

以上ように、深センの「名代 富士そば」はお蕎麦がメインのファストフードではなく、品数も非常に豊富な日本料理のお店でした。

テーブル上の紙製ランチョンマットには、丁寧に中国語で蕎麦の食べ方が解説されていました。

今回はランチタイムにひとりでの訪問だったため、「天ぷらざる蕎麦」55元(約900円)を注文しました。

蕎麦類の価格については、肌感覚だと日本の1.5倍~2倍ぐらいの価格設定でした。

卓上には、七味唐辛子、醤油、爪楊枝

しばらくすると、お通しで揚げ蕎麦(蕎麦スナック)が運ばれてきました。

10分ほどすると、ざる蕎麦と天ぷらが運ばれてきました。

天ぷらは、エビ、獅子唐、椎茸、茄子の4種類で、かなりサクサクに揚がっていました。

蕎麦は冷水でしめてあり非常にコシがありました。

薬味は練りワサビと白ネギ

食べ終わったら、そば湯も注いでもらえます。
 

感想

正直「お蕎麦はかなり美味しかった」です。

上海で日本人が経営する蕎麦屋に行ったこともありますが、比べても遜色ないレベルです。もし次回行くチャンスがあったら、お蕎麦以外の料理も試してみたいと思いました。

会計時に、お店の若いスタッフに「ここは日本の有名な富士そば?」と尋ねてみたところ、まっすぐな瞳で「そうです!」と答えてくれました。

会計をしてお店を出ると、立て看板の横に「日本で最も有名な蕎麦屋、中国一号店」の文字が・・・

ここまで堂々と中国一号店を語っている状況や料理のクオリティも踏まえると、やはり、深センの「名代 富士そば」はホンモノのような気がしてきました。

 

中国現地法人の会社は?

せっかく現地に突撃したのですが、100%ホンモノの「名代 富士そば」だと言い切れる確証が得られずモヤモヤしていたとき、ふとWeChatpayの支払い履歴を見ると、現地法人の会社名が判明しました。しかも見慣れない4色のロゴマークも・・・

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この企業情報だけ見ると、一気に深センの「名代 富士そば」がニセモノのような気がしてきました。

検証結果

深センの「名代 富士そば」は・・・

商標の使用権だけ取得した公認のフランチャイズなのか?

当初は本家も関与していたがこじれてしまったのか?

まったくの無断でロゴを使用しているだけなのか?

現地に行ってみたら、余計わけがわからなくなってしまいました。

中国版リアル謎解きゲーム・・・

現地に行って唯一分かったことは

「蕎麦はおいしかった!」

ということです。

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