中国アプリ 中国ライフハック 中国語

iFlyrec(訊飛听見)|中国のAI音声認識文字起こしアプリの性能がスゴイ

中国政府は人工知能(AI)技術を国策にしており、2020年までにアメリカと並ぶAI大国になると言われるほど、中国AIの躍進は目まぐるしいものがあります。

私のように日中を往来して仕事をしていると、日本のAI技術はすでに中国AIの周回遅れになっているのではないかと余計に感じてしまうものです。

今回、中国のiFlytek社(科大訊飛)が開発したAIによる音声認識アプリ「iFlyrec」(讯飞听见・訊飛听見)の性能がすごかったのでご紹介します。

音声認識で世界トップレベルの中国アイフライテック社の実力とは |AI/人工知能のビジネス活用発信メディア【NISSENデジタルハブ】
音声認識で世界トップレベルの中国アイフライテック社の実力とは |AI/人工知能のビジネス活用発信メディア【NISSENデジタルハブ】

同じ時代に強い者が複数人現れると、イニシャルをつけて呼ばれる。例えば王貞治さんと長嶋茂雄さんが活躍し ...

 

iFlyrecアプリのレビュー

まずはiFlyrecアプリをダウンロードしましょう。

録音と音声認識機能は無料で使えます。

録音+文字起こし

操作は非常に簡単で、アプリを立ち上げたら「录音」に進み録音ボタンを押すだけです。また、録音ボタンの左にある「中」を「En」にすると、英語の音声認識に切り替わります。

試しにCCTV–2で放送されていた、最近話題のHuawei創業者の任正非さんの記者会見の動画を録音してみました。

驚くのは音声認識の感度、かなり小さな音量でもスラスラと文字起こしが可能で、識別能力もかなり高い印象です。

録音が終わったらファイルを保存できます。

下部メニューの「文件」から保存したファイルを選べば、録音した音声と文字起こしの内容を再確認できます。

無料で利用できるのはここまでです。文字起こしされた文章をコピペすることはできず、テキストファイルなどに変換する機能は有料になります。

 

お金をチャージする

テキストに変換するためにはお金をチャージをする必要があります。

下部メニューの「我的」から「立即购买」へ進みます。

チャージしたい金額を選ぶと、携帯電話番号での認証画面に切り替わります。

  • 残念ながら日本の携帯電話番号では登録できませんでした。認証できるのは中国の携帯電話番号だけのようです。
  • 中国の携帯電話番号を登録すると2時間分が無料でチャージされました。

チャージ金額は支付宝(Alipay)もしくは微信支付(WeChatPay)で支払います。

 

テキストに変換する

チャージが完了したら、下部メニューの「文件」からテキストに変換したいファイルの右に表示されている「转文字」をプッシュします。

テキスト変換の種類は以下の3つが選択できます。

  • 中国語AI文字起こし(0.33元/分)
  • 中国語人間文字起こし(80元/時間)
  • 英語AI文字起こし(0.33元/分)

中国語AI文字起こしをしてみました。

下部の「导出」を押すと、コピペやテキストファイルへの変換が選べます。

 

同時通訳もできる

アプリのトップ画面で「翻译」を選べば同時通訳録音も可能です。

同時通訳は以下の3つが選択できます。

  • 中国語→英語
  • 英語→中国語
  • 中国語→ロシア語

 

日本語への翻訳サービスもある

「iFlyrec」(讯飞听见)のホームページからテキストファイルをアップロードすれば、人間による各言語(9ヶ国語)の翻訳するサービスもやっているようです。

言語は中国語・英語・日本語・韓国語・ドイツ語・フランス語・ロシア語・スペイン語・ポルトガル語に対応

中国語→日本語の翻訳をした場合、料金は280元/千文字(約4,500円)です。

 

まとめ

今回「iFlyrec」を使ってみて、中国で仕事をする社会人なら中国語の会議の議事録用として、中国で勉強する学生なら中国語で行われる授業のメモのアシストとして十分に使えるアプリだと感じました。

また、このアプリの音声認識能力と翻訳能力がどんどん進化すれば、通訳という仕事がAIに置き換わる時代もそう遠くはないのかもしれませんね。

中国生活で役立つ記事10選

1

日本人が中国で生活する上で今や必要不可欠な通信インフラとなったVPN。でも、いざ使ってみようとすると ...

2

中国において、モバイル決済手段は多くあるに越したことはありません。この記事では、これから中国に行く方 ...

3

今や海外への旅行や出張に欠かせないアイテムのひとつであるポケットWi-Fiルーター。事前にレンタルし ...

4

中国では、現金払いよりも、AlipayやWeChatPayといったアプリによるモバイル決済が主流とな ...

5

WeChatPay(微信支付)は、Alipay(支付宝)と並ぶキャッシュレス先進国である中国を代表す ...

6

この記事では、現在私が利用している“中国から日本のテレビを見れるサービス”についてご紹介します。 実 ...

7

2023年2月現在、中国Mビザを取得するためには、以下4つの書類が必要です。 中国Mビザ取得 必要書 ...

8

中国は、世界で最も広範囲にわたる高速鉄道ネットワークを誇っており、旅行者にとって効率的な移動手段を提 ...

9

この記事では、海外でAmazonの「Fire TV Stick」を利用し日本の番組を視聴する方法につ ...

10

最近は中国発の魅力的なアプリが増えてますよね。 でもiPhoneユーザーの場合、日本のApple I ...

-中国アプリ, 中国ライフハック, 中国語